雇用が融解する

2011.12.17

雇用の二極化は、ダンピング競争の波にまともにさらされる商取引化する非正規雇用を一方の極に、他方の極に「ノルマ」「成果主義賃金」「自爆」などのように請負化する正規雇用を置きながら、それぞれの極にある雇用の姿を変えてきた。両極ですすむ変化の共通項は、労働法による規制が機能しない、働き手が自己責任で使う側本位に決めた値段で成果物やサービスを提供するという労働の液状化にある。働く条件を決めるのは市場原理であり、各人の力である。

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このように雇用の型枠が崩れ、使う側次第で形が変わるように液状化された労働が、働き手にはもっとも過酷な商品としての性質に収斂されてしまう様は、まさに「雇用の融解」と表現するにふさわしい。